積もり行く想い往く
忘れがたしは
流るる時に
逆らうる
張り詰めれば
切れゆる
緩めれば
絡まろう
それ以外
何も無ゐ
何も望まぬ
だから
手の内に
口惜し鳬
そんな輩
知りとう無いわ
忘れるが宜し
悔し鳬
馳せて
繋いだ
手の中
一つだけ
残した約束
朝
柔らかに
紡ぎだし
風
今はもう
白く濁り
海
鮮やかな日々
空の蒼さ
時
亡くした物
二度とは想えないから
濡れ手は
朝を探し
変わらない
その
澄んだ瞳を
赤落とした
事さえ
今ではもう
崩れ落ちてしまうのだから
流るる
其の時が流れ去るは刹那であるが
其の時が在りしは永遠である
今を生きる僕達は
去りし未来に縛られて
来たる過去に捕われる
足掻こうとしても無駄
人として生るのには
掴まらなければ
隠れた迚逃げた迚
気付けば此処に在るではないか
唯一の方は
怠惰に眠るが宜し
時は止まる事を知らず
然し乍
進み行くわけでなく
唯、流れ行くのみ
時に意味を付けたのは人であり
時に縛られしも又、人である
今
進み往く時の中で多くの物を得て
そして失っていく
得ようという物に過度の期待を寄せるべからず
失っていく物に過度の想いを寄せるべからず
ひとえに
今手の内に在る物を離さぬ様に
去り往く時がせめて優しい物で在ります様に
夢
をみた。
実は今までの人生は夢で、自分は元来存在なんてしてなくて、あたしが居なくても全ては元通り動いてる。
夢が夢でよかった。
開いた穴は必ず何かで塞がるものだと知った
■
知らなきゃわからなかったのに、知ってしまったから気付いてしまった
当たり前が当たり前で無くなった日から失うことを知った