積もり行く想い往く

忘れがたしは
流るる時に
逆らうる

張り詰めれば
切れゆる
緩めれば
絡まろう

それ以外
何も無ゐ
何も望まぬ
だから
手の内に


口惜し鳬
そんな輩
知りとう無いわ
忘れるが宜し
悔し鳬


馳せて
繋いだ
手の中
一つだけ
残した約束



柔らかに
紡ぎだし

今はもう
白く濁り

鮮やかな日々
空の蒼さ

亡くした物
二度とは想えないから






濡れ手は
朝を探し
変わらない
その
澄んだ瞳を
赤落とした
事さえ
今ではもう
崩れ落ちてしまうのだから

流るる

其の時が流れ去るは刹那であるが
其の時が在りしは永遠である
 
今を生きる僕達は
去りし未来に縛られて
来たる過去に捕われる
 
足掻こうとしても無駄
人として生るのには
掴まらなければ
隠れた迚逃げた迚
気付けば此処に在るではないか
 
 
 
唯一の方は
 
怠惰に眠るが宜し

進み往く時の中で多くの物を得て
そして失っていく
得ようという物に過度の期待を寄せるべからず
失っていく物に過度の想いを寄せるべからず

ひとえに

今手の内に在る物を離さぬ様に

 
 
 
 
去り往く時がせめて優しい物で在ります様に

人生

色んな人生を歩んできた人がいて、色んな考えを持っていて、殆どの人は自分の為に人生を謳歌してて、後悔は在るかもしれない、けど、自分で決めて自分で歩む人生に自信や誇りを持っている。
私のバイト先でもさ、学生の人や主婦、フリーター、大工見習いに元自衛官や元ホストとか、様々な道を歩んできた人がいるわけ。
彼等の話を聞いてると、今自分が居るのは、自分が決めた道なのか、はたまた他の誰かが用意した道なのかわからなくなる。
生温い水に浸かっている自分が自身を見失うのは自明の理。
早く先を見つけなければ、迷った儘出られなくなる。