刹那と永遠

夜が更ける
月も星も僅かな明かりさえ消え
辺りは漆黒の闇へと飲まれる
頭ではわかっている
明けない夜はないのだと
朝日と共に闇の終わりが来るのだと
直に日が昇る
なのに

それ迄の時間がまるで永遠に続くかのように感じる
 
 
 
日が暮れる
あれ程に迄輝いていた太陽が光を落とし
空が深紅に染まり闇が薄らと影を差す
頭ではわかっている
沈まない日はないことを
夕日と共に闇の始まりが来ることを
直に日が沈む
なのに
この時が永遠に続くことを願っている
 
 
 
時が刹那であるが故に
僕は祈る