故郷

自分の力で歩む為

あの日捨てた故郷

何も持たず

何も知らぬ街へ

先に進む事に恐れはない

後悔はしないと決めた

過去を求めないと誓った

前だけを見て歩こうと

傷だらけになっても

泥塗れになっても


三年が過ぎた


自分がやってきた事に

戸惑いを感じる様になった



だから

あの日捨てた故郷に

帰ってきてしまった



哀愁と懐かしさとが

胸に詰まる

遅過ぎたのか

早過ぎたのか

変わらない物も

変わってしまった物も



此処が帰る場所なのか